「ノロウイルス」「感染性胃腸炎」にご注意ください。

 全国的に「ノロウイルス」による食中毒、「感染性胃腸炎」が流行しています。ノロウイルスは、一般的な食中毒とは違います。普通の細菌よりずっと小さな粒子です。ウイルスだけでは増えることができず、人間の生きた細胞の中でのみ増えることができるのです。

流行期間
 一般的に11月〜3月頃。

感染経路
 主に「経口感染」です。かき・二枚貝による食中毒が多く報告されています。その他、ノロウイルスを持った人がトイレの後で手をよく洗わずに調理をすると、ウイルスが食品・器具に付着してしまい、集団食中毒の原因になることもあります。また、少量(数個から100個程度)のウイルスでも感染する非常に感染力の強いウイルスです。人間の体内で増えるので、糞便の中には多量に出てきます。ちょっと汚したぐらいと思っても安心できません。

症 状
 食べてから症状が出るまでに、通常1〜2日かかります。主な症状は、「吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38℃以下)など」です。一般的には比較的症状は軽く1〜2日で治まりますが、まれに1日に20回程度の激しい下痢をすることがありますので、油断は禁物です。

経 過
 症状は短期間で治まりますが、その後1週間ぐらいは、便にウイルスが排出されるので、手洗いはしっかりして下さい。症状が治ったからといって安心はできません。 

【予 防 法】

☆「かき」などの二枚貝は加熱して食べる。
☆しっかり手を洗う。(約30秒:非常に感染力の強いウイルスです)
☆感染された方がいる場合は、その方が触ったところはマメに消毒してください。
◎(塩素系洗剤:ハイターなどを水で薄めて手洗い・消毒するとよいです)

*注意点
ウイルスに感染すると、1週間程度(長ければ2〜3週間)は便中にウイルスが排出されますので、症状が治ったからといって油断はできません。手洗いはしっかりとしてください。